税務調査で調査を受けるポイント3~在庫計上~
在庫は小売業などでは必ずみられます。
在庫がどのようにみられるかというと、在庫を実際よりも小さく記録し、売上原価を増やし、利益を減らす、ということをしていないかを見ているわけです。
これは売上原価の算出で、売上原価=期首商品残高+仕入商品残高-期末商品残高で算出されることによるものです。つまり売上原価はそのまま経費になるわけですから、期末商品残高がちいさければ小さいほど、売上原価は多額になり、経費にたくさんいれることができるわけです。
そしてこの期末商品残高は、税務署が確認するのは至難の業です。3月決算ですと、3月31日の在庫残高を記録するわけですが、税務署はわざわざ3月31日に企業へは赴きません。ですので、会社が会社が作った資料が唯一の資料となるわけです。
だから利益の操作が行いやすい項目といえます。税務署も同じ理解でいますので、かなり詳しく調べてきます。
どのように確認するかですが、仕入商品と売上商品の流れをみます。
たとえば直近で仕入れた商品が、期末までに売れてなければ在庫として残っているはずなので、
仕入の記録と売上の記録を見るわけです。
安易に在庫を増減させないように十分に注意してください。